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ライブ・レポート

〜 美菜呼 弾き語りSOLOライヴ 〜

    日時 : 2002年1月17日(木) 21:00〜
    場所 : 赤坂エレクトリック・チャーチ・ラヴ
    出演 : Vo,P:美菜呼



 01. 雨上がりのブランコ
 02. スプーン
 03. 見えない翼
 04. ジグゾーパズル
 05. Tumblin' Song
 06. ヤジロベエ
 07. 宝島
 08. 手紙〜根雪〜
 

2002/01/1 New Year's greetings by Minako


皆様、今更ですが明けましておめでとうございます。 今年もChocolate Studioを美菜呼ともどもよろしくお願い致します。それでは、 こちらも遅くなりましたが、今年最初のライヴレポートをお届けします。

2002/01/17 a candle


赤坂の夜だ。頭上にはミラーボール。 ぽつぽつと置かれた丸テーブルの上にはろうそくの炎がかすかに揺れている。 四角い部屋の一辺がステージなので、 カウンター席の人以外は皆ステージを正面から見ることが出来る。時刻は21時。 三部構成のステージのラスト。皆カクテルを飲んだり、隣の人に何かささやいたりしながら、 くつろいだ様子で開演を待つ。

今日のライヴはピアノの弾き語りだ。 全くの一人で演るのは7年ぶり位じゃないかって美菜呼は言ってた。


2002/01/17 Minako

2002年、美菜呼のライヴ活動は「雨上がりのブランコ」から始まった。 重厚なピアノのイントロ。最初は「・・・新曲?」って思ってしまった。 今日はピアノの弾き語り。一つ一つの音が、言葉が、 美菜呼のみんなに伝えたいって気持ちと一緒に、しっかりと届いてくる。そういえば、 我流流・我流会の「こよ」はこの曲を昨年初めて聴いた時から、「これは名曲だ! 間違いなく美菜呼の代表作の一つになる!」って言って、 みんなに歌詞を紹介してたっけ。美菜呼はピアノを弾き、 マイクに向かいながら首を右に傾け、客席を見回して微笑む。また会えたね、 来てくれてありがとう、今年もよろしくねって顔だ。

シンプルなモノが好き・・・
うっすらと曇り空の方がもっといい・・・
聴けば聴くほど、深い意味を感じる詞です。
これはやはり我流流・我流会の「まるとびむし」が、 昨年8月のライヴレポで「スプーン」について語った言葉。今回、僕の心に残ったのも、 まさにこの二行の歌詞でした。 しかも一言一句も違わず。なんかすごい。皆さんはどうでしたか?

「見えない翼」を気持ちよさそうに歌い上げたところでMCが入る。美菜呼が喋ると、 赤坂のちょっとお洒落なライヴハウスは美菜呼ワールドにその姿を変えていく。
「今年も、ガンガン行きたいと思ってるんで、よろしくお願いします!」
ちなみに、その後のMCを紹介すると
「今日リハの時、トイレに行ったらペーパーが切れてたんですよねー。お店の方、 あたしが新しいのに替えときましたから!」
(わざわざそんなこと言わんでも・・・)
「歌をつくっているとねー、ヒゲが生えてくるんですよ・・・」
(おいおい、何言ってるんだ!?)
「私が北国の友人に書いた手紙、毛ガニじゃないですよ、手紙を・・・」
(こら美菜呼!ワザとやってんだろ!!)
ミナコ節炸裂。っていうか暴発。これって、赤坂でピアノの弾き語り、お澄ましする のも何だから・・・という美菜呼一流の(?)バランス感覚なんだろうか。
  2002/01/17 Minako MC

「ジグソーパズル」と「Tumblin' Song」は聴かせてくれた。バックの照明が消え、 スポットライトが美菜呼の半身を丸く切り取って浮かび上がらせる。
























美菜呼(嘘)

いや、失礼。今回の写真、室内は暗いしアングルは限定されてるしで結構キツかったもんで。 シリアスなところでホントすいません。これはへのもちんのバランス感覚。
もとい。どちらも今日の選曲の中では比較的古い曲(だよね、みなやん)。 もう会えない人と、今ここにいるあなたへのメッセージ。

そして、今年最初に発表された新曲が、「ヤジロベエ」。 とぼけた語感のタイトルとPOPな曲調でシリアスなテーマを包んだラヴソングだ。
生きるヒントはおもちゃ箱から飛び出してくる
四六時中あなたのことを想い描いて、私はバランスをとってるの・・・

古いヤジロベエが揺れながらバランス取ってる様子が浮かんできました。


2002/01/17 Minako monotone   2002/01/17 Minako monotone   2002/01/17 Minako monotone   2002/01/17 Minako monotone   2002/01/17 Minako monotone


本日一番の衝撃だった「宝島」。 まさかこの曲を弾き語りで聴けるとは思っていなかった。 バンドメンバー全員が体全体でリズムをとりながら最高の音をぶつけ合い、 クジラが荒れ狂う波を切り裂いて進んでいく大盛り上がりの曲・・・から一転。 聴こえるのはピアノの伴奏と、美菜呼の声。美菜呼が天から授った、よく響く澄んだ声。 ロックに憧れ、ウイスキーでうがいして作った、少しかすれた声。 ステージに立ち続けた結果育まれた、ハリと艶のある、深みと凄みを感じさせる声。
海は凪いでいた。青い空の下、大海原をクジラがゆっくり、 でも確実に宝島を目指して進んでいく。
おーおきなせなーかでー、あーんしんしてーいる〜
うん、ほんとにこれなら安心だ。普段の高揚感全開のアレンジも好きだけど、 初めて聴いた今日のバージョンも良かった。是非CDで聴いてみたい曲の一つだけど、 どっちのアレンジのもCDにしてってのは無理だろな(笑)。


クラゲ(嘘)


最後の曲は「手紙 〜根雪〜」。へのもちんは北海道出身なので、 「根雪」って聞くと、残念ながら曲とは違った自分の「根雪」のイメージが浮かんでくる。 道路に出来た轍の凹凸、除雪車によって道ばたに積み上げられた雪。 ・・・どちらの雪も黄ばんでたり黒ずんでたりして、あんまり綺麗なもんじゃない。
でも、今日、思い出した。ミラーボールが回り出す。光の一点一点、 ピアノの一音一音が降り積もる雪の結晶みたいで、ああそうだ、 雪ってほんとは青光りする白なんだ。 ただしんしんと音も景色もなにもかもを包み込んでいき、
切なさを、静寂の彼方へ・・・。
幻想的なエンディング。素晴らしい歌と演奏でした。

<へのもちん>



  2002/01/17 Electric Church Love   2002/01/17 Electric Church Love   2002/01/17 Electric Church Love  



余談だが、このライヴ終了後、 美菜呼はレコード会社の方から大目玉を食らったらしい。 CDに収録されている曲を一曲も演らないとはどういうつもりだ!!って。 言われてみれば尤もだ。僕も最後にプロモVTRを観たとき、 「あれ、そういえば今日『逢いたいよ』演んなかったな」って思った。 今日は三部構成のトリだったので美菜呼を初めて観るお客さんも沢山いた。そして、 ライヴに共感して帰りがけにCDを買ってくれた人も結構いたらしい。 なのに、そのCDには、ライヴで演奏した曲は入ってない。
それでもこの場を借りてあえて言いたい。一ファンとして、個人的には、 今日のステージはこれで良かったんだって思ってる。確かに、 「逢いたいよ」だって「夜明けの雪」だって「Dear friends」だって ピアノの弾き語りにぴったりで、楽しみにしていたお 客さんもいただろう。でも、今回の選曲について、 美菜呼がその辺を考えなかった訳がない。美菜呼は、熟考の末、 あえてお約束を守らなかった。そのとき一番伝えたい曲を、 そのとき出来る最高の形で伝えてくれた。今回の選曲には、 今年最初のライヴにあたり、前を見て、 進んで行きたいっていう美菜呼の決意が込められていたような気がする。

っていうかレコード会社の方、NEW CD出しましょうよ!!

 

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