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ライブ・レポート

〜 美菜呼のピアノ弾き語りSOLOライヴ 〜

   日時 : 2002年3月25日(月) 21:00〜
   場所 : 赤坂エレクトリック・チャーチ・ラヴ
   出演 : Vo,P:美菜呼



 01. Cry for the day
 02. ランドセル
 03. 平凡
 04. 花かんざし
 05. 宝島
 06. 12月の天使

2002/03/25 Sakura


...Sit here and count raindrops falling on you...
(ここに座って、そしてあなたに落ちてくる雨の粒を数えてみるのよ。)            

‐Nina Simone "Little Girl Blue"

2002/03/25 Minako


赤坂Electric Church Loveは光ふりそそぐライヴハウスでした。
ステージ上で美菜呼は「青の時代」のピカソの絵のように見えたり、
シリウスみたいな強く蒼白い光と共にあったり、美しいブラッドオレンジの果汁を
頭から浴びたように赤く輝いたり、オーロラの波に身を委ねているように見えたりしてました。
そこで美菜呼が演ったのは何だかいつもと違うライヴでした。
 
  
2002/03/25 Electric Church Love MINAKO

2002/03/25 Electric Church Love MINAKO   2002/03/25 Electric Church Love MINAKO


“Cry for the day” が劇団「かれーど・すこーぷ」のお芝居に使われるという話も耳にしていたので、 (詳細は linkこちら ) 1曲目終わったらその紹介も兼ねてMC入れるんだろうな、と思っていたら、 美菜呼はそのまま「ランドセル」へつなげてしまう。 
これが、重いんだ。
ピアノの低音をズシンズシン踏みしめて進む象たちの絵がみえるくらいに。
そして美菜呼の声はTom Waitsばりのしびれるようなだみ声で、 (Tom Waitsが“Pureな心、混じりっけない想い”を歌うなんて!)なんか、 この辺からいつもとは(いつもの美菜呼SOLOライヴとすら)違うんだけど。
LOVEの真っ赤な光がまた妖しくステージを照らしていて、 胸騒ぎを起こさせるような「ランドセル」。
ヘンな雰囲気にあちこちが少しだけざわざわし始めたところで、美菜呼の、 “白さが欲しい”に合わせるかのように 赤のランプが消えて白い閃光が飛び込んで来て目がくらむ。
象たちが行進してくる。ズシンズシン。
ああ、テキーラトニックが強くまわりそうだぞ。
美菜呼が、いつもと違うライヴをしている。


2002/03/25 Electric Church Love MINAKO   2002/03/25 Electric Church Love MINAKO


暗転。
光が戻って、やっとMCだ。
「あったしねー、この前、フィギュアスケートの決勝にすごく感動して、 わざわざ録画までしたのに後でみたら、 チャンネル間違えてて、入ってたの、鉄人チンさんの酢豚料理だったのー!」
・・・いつもの美菜呼じゃねーか。
「次、生まれ変わったら、もー、絶対フィギュアの選手になる!」
・・・いつもの美菜呼です。
それから、いつもの美菜呼のライヴが始まりました。
・・・なんだったんだろ、さっきの?

2002/03/25 Electric Church Love MINAKO   2002/03/25 Electric Church Love MINAKO


でも、いつもの美菜呼は5曲目に再び、遥かな洋上に落ちる太陽のような赤光の中「宝島」を歌い終えた後、 ふっ、と小さく溜息をついて、
「ラブのスタッフのみなさんに、感謝の気持ちを込めて・・・季節はずれではありますが、 この曲をラストに歌いたいと思います。」
そして、また美菜呼は声を、空気を変えた。
最後の「12月の天使」、美菜呼はとても不思議な歌い方をしました。
美しい旋律のピアノイントロから、美菜呼が歌い始めた時までは覚えています。
でも、いつもよりゆっくりで、いつもの美菜呼の綺麗な伸びやかな声じゃなくて、 シカゴの場末のジャズバーで時々聴けるような(聴いたことないけど。) 魂の奥底から震えるような、少し枯れた歌声。
そしたら、どんどん美菜呼の声がステージ上からだけじゃなく、後ろから、 上から横から、そして自分の中から聞こえてくるような感覚に陥って、 脈拍が速くなってきてそれから、 すうっと、美菜呼の声は今度は静かに遠ざかっていき、聞こえなくなったのです。 どこか知らない場所につれて行かれたようでした。
その1曲の間、歌っている美菜呼をステージ上に見ながらも まるで静かな雨の日の午後にアパートの部屋でそう、ただ、耳を澄ませて 雨粒を数えているような、そんな情景の中に僕はいました。
そして雨の音が聞こえなくなって、気がつくと曲は終わっていました。

「どーもありがとー!美菜呼でしたー!今からそこにあたしが映りまーす、4月14日もよろしくー!」
自分からは見えない位置のディスプレイを後ろから両手でビッと指差す美菜呼。
・・・いつもの美菜呼。
・・・なんだったんだろ、さっきの?

2002/03/25 Electric Church Love MINAKO   2002/03/25 Electric Church Love MINAKO
2002/03/25 Electric Church Love MINAKO   2002/03/25 Electric Church Love MINAKO


春を告げる花びら
季節外れの雪みたいで君のほほに
ひとひら落ちて涙に見える・・・                  

‐美菜呼 "花かんざし"

これは別れの曲だそうです。
男女の別れ、友達との別れ、それから大切な人の死。
そんな別れの間際の心情を歌いたかった。
そう、美菜呼は言っていました。
このハウスともお別れのライヴ、 流れる「逢いたいよ」PVをBGMに名残惜しそうにまだ帰らずにグラスを傾けている美菜呼ファンたちの姿が見られました。
今日会場にいたみんなの上に落ちていたのが花びらであっても、 雨粒であっても、それは間違いなく 美菜呼が落としていった "LOVE drops" です。
赤坂Electric Church Love、よいライヴハウスだったね!


2002/03/25 Minako's PV


P.S. 冒頭の Nina Simone の"Little Girl Blue"、名曲なので機会があったら是非聴いてみてください。
高円寺にいつも来ている美菜呼ファンは「!」のはず。(笑)                  

<こよ>


2002/03/25 Spring has come   2002/03/25 Spring has come

 

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