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ライブ・レポート

ワンマンライブ 〜この手紙が届く頃に…〜

    日時 : 2003年11月09日(日) 20:00〜
    場所 : 高円寺 JIROKICHI
    出演 : vocal & piano:美菜呼
          bass:平石カツミ acoustic guitar:近内康広 percussion:石川雅康



<第一部>
 01.風の中のヤジロベエ
 02.平凡
 03.見えない翼
 04.恋ト呼ブモノ
 05.蛍
 06.花かんざし

<第二部>
 07.ランドセル
 08.雨上がりのブランコ
 09.Dear Friends
 10.都会の夜にまた狼と羊の群れ
 11. チョコレートケーキ
 12.宝島
 13.川の歌

<encore>
 01.春風
 02.12月の天使

2003/11/09 November


トリオの第一部、パーカッションの加わった第二部。今回も美菜呼はいろんな顔を見せてくれました。今日はその中から一番新しい曲と一番古い曲の話をします。

2003/11/09 Minako
                     
ここでメルヘン(?)をひとつ。ちょっと長いけど付き合ってください。

                 ☆

男がいた。さえない男だ。変わり映えのしない毎日、ぱっとしない仕事、汚い部屋。身の周りには不義理が積もり、やらなきゃいけないことばかりが散乱している。
今日も彼はひとりの部屋で、いつものように誰のためにもならずなんの役にも立たないことを考えていた。
確かなことは、時間は一方通行で、しかも加速していて、自分は歳をとっていつか死ぬってこと。
もうひとつ。今洗濯をしないと、明日穿くパンツが無いってこと。
まずは生活。人は次回のゴハンのことだけ考えているのがいい。
彼はしばらく窓の外の闇を睨むようにしていたが、ようやく重い体を持ち上げて、洗濯機のあるベランダに面した窓を開けた。晩秋のうすら寒い空気が彼を包む。
ふと、暗がりの中にぽつんと微かに光るものが見えた。ほんのりとやわらかく暖かいその灯は、ゆっくり、瞬くように明滅する。
(…蛍?)
手を伸ばせば届きそうで、でも触ってはいけないもののような気がした。蛍はゆっくりと小さな輪を描きながら上昇し、やがて夜空に吸い込まれるように消えていった。

翌日、彼は職場で唯一彼の話し相手になってくれる女性に、昨夜のことを話した。
「昨日ね、蛍を見たんだ」
「蛍?」
「うん、きっと蛍。ベランダで洗濯しようとしてたら、一匹だけ、目の前で、輪を描いて……信じる?」
彼女は少しなにか考えるような顔をして、それから、ほんのりとやわらかく微笑んで頷いた。
「信じるよ。そう…よかったね」

                 ☆

蛍 灯(あかり)をともして
あのひとが行く道を照らして
こんな夜は きっとさびしい・・・


新曲の「蛍」の歌詞。びっくりしました。和歌にでも詠まれそうな、「日本の心」って感じがしませんか?(今金鳥のCM「ニッポンの夏、金鳥の夏」が頭に浮かんだ人、怒らないから正直に手を挙げなさい)
こんなこと(金鳥じゃないよ)を想うひとはきっと、「昨日蛍を見たんだ」って言われても
「見た? ねえ見た? あれねえ、アタシよアタシがやったのよア・タ・シ」
じゃなくて、きっと微笑んで「よかったね」とか言うだけなんだろうな。
(ちなみに直前のMCは「アタシ、曲を書いてるとヒゲが伸びるんですよねー、今回もボーボー、あっ、平石くんみたいなのじゃないですよー」でした。このギャップが美菜呼だよね)


  2003/11/09 Members 29  
  2003/11/09 Minako 12   2003/11/09 Minako 19  


  2003/11/09 Minako 16   2003/11/09 Minako 71  

2003/11/09 Minako 11
もうひとつ。今度は一番古い曲。「都会の夜にまた狼と羊の群れ」。
この曲は何年も前にも聴いたことがあった。

的外れの仕事じゃ 夢も希望もくさってく

ちゃかした時間だけじゃ この世に生まれた意味もない

尖った歌詞。そのころ僕は的外れの仕事をしながらちゃかした時間を過ごしていたので(謎)この歌詞はとても痛かった。イタキモってやつだ(激謎)。
今聴こえるのは軽やかなリズムと流れるようなメロディー。純白から一転して黒一色の衣装に身を包んだ美菜呼がみんなに笑いかける。みんなも楽しそうに揺れている。
あのころと今と、なにも変わっていない。美菜呼は歌って、みんなはそれを聴いている。ただ時間だけが経って……この歌はとってもイイ雰囲気を醸すようになったと思う。

前はこうだった 昔はよかった それはそれ 今は 忘れよう

はーい(註:へのもちんは中年男です)。なんだか素直。そう、今回のライヴでもっとも際立っていたのは、この「安心感」かもしれない。無防備でいてもいいんだっていう。ジロキチの中もピザやなんかのいい匂いがしたりささやきや笑い声が聞こえたり、みんなリラックスして思い思いに楽しんでるようだった。メンバーも美菜呼もいい顔してるよね。


  2003/11/09 Mr.Chikauchi 22   2003/11/09 Mr.Ishikawa 57  

2003/11/09 Mr.Hiraishi 61
2003/11/09 Menbers 55
  2003/11/09 Minako 44   2003/11/09 Minako 46  
2003/11/09 Minako 54
  2003/11/09 Minako 41   2003/11/09 Minako 48  

2003/11/09 Minako 67
  2003/11/09 Minako 69   2003/11/09 Minako 70  

それではみなさん、12月11日のライヴでお会いしましょう。

<へのもちん>




おまけ。9月のライヴのレポートで、「こよよ」が予告していたトリビア(?)の真相。「宝島」のときに、客席の後ろで大きなクジラ(シャチ?)が泳いでいました。

2003/11/09 Mr.Stevenson 64

2003/11/09 Minako 63
美菜呼は「何をやってんだコイツらは・・・」って顔してますな。ちなみに、クジラの名前はスティーヴンソンだそうです。へぇ〜へぇ〜(2へぇ獲得)。

 

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