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ライブ・レポート

聖バレンタインLIVE 〜如月空のチョコレート〜

    日時 : 2004年02月12日(木) 20:00〜
    出演 : vocal & piano:美菜呼
          bass:平石カツミ acoustic guitar:近内康広 percussion:石川雅康



 01.逢いたいよ
 02.恋ト呼ブモノ
 03.川の歌
 04.見えない翼
 05.Tumblin' Song
 06.蛍
 07.ポスト
 08.ランドセル
 09.向日葵
 10.Sugarless boy
 11.チョコレートケーキ
 12.宝島
 

<encore>
 01.春風
 02.Cry for the day




 

 12日。サッカー日本代表は復興を目指すイラク代表と国際親善試合を行っていた。
テロへの厳戒体制。
「ドーハの悲劇」の因縁。自衛隊派遣。サマワへの追撃弾の報道があった直後でもあった。
決してまっすぐ綺麗な友好関係ではなかったかもしれない。交錯するさまざまな思い。
それでも、国立競技場に人は集まり、平和への願いをボールに託した。
38622人の観客がつくる巨大な熱気、その中に確かに潜んでいる、平和への思い。
後半2分。柳沢のヘッドは平和を願ってボールを押し込んだ。
平和。

 同じ頃。高円寺ジロキチ。

シンガー・美菜呼:・・・あの、「解雇」って言葉?あたし、あれ聞くとどうしてもムシの「蚕」連想しちゃって。

あとね、あとね、よく、「事故のため、迂回してください」って言われることあるじゃない?あたし、あれもだめなの。 みんなで「事故だからしょうがないなあ」って、川行って鳥に縄つけて鵜飼してるのが頭に浮かんで来て・・・

突如参入するベーシスト・平石:しかしさ、「鵜」ってひどい名前だよな。 「う」だぜ、「う」。

美菜呼:そんなこと言ったらアホウドリなんてもっとすごいよ。

ベーシスト:いや、違うよ、一文字。一文字。自分が「う」一文字なんてかわいそうだろう。

美菜呼:あ、一文字ね。じゃあ、「蚊」なんて?

ベーシスト:いや、それは「鵜」の方がでかいから「鵜」の方が「蚊」より惨めでかわいそうなんだよ。

・・・平和。何も国立競技場で顔にペイントして大騒ぎして求めるほどのものではないのかもしれない。

12日、高円寺の夜はピースフルに始まった。
ところで、今日ねえ、メールが来て、「白い巨塔見るから行けません。」って。(会場爆笑。美菜呼苦笑。)

ピース、ピース。

P.M.8:17。「逢いたいよ」

P.M.8:22。「恋ト呼ブモノ」

P.M.8:28。「川の歌」

P.M.8:35。「見えない翼」

P.M.8:40。「Tumblin'song」

君だけはわかっていてくれるから。

たぶん、風邪が抜けきらず、喉の調子はあんまりよくなかったはず。 それでも、その喉から伸びてくる声は美しく、美しく空気を震わせていた。 こういうとき、美菜呼は天性のシンガーなんだな、って思う。

P.M.8:45。しゃべっていいですか。

冒頭の鵜飼話はここで行われた。 こういうとき、美菜呼は天性の漫才師なんだな、って思う。

P.M.8:50。「蛍」

発表されるはずだった新曲は、2小節の歌詞が決まらなくて3月に持ち越し。

P.M.8:57。「ポスト」

セカンドお披露目。にぎやかに、にぎやかに。

P.M.9:04。「ランドセル」

生命力に溢れたサウンドでのランドセル。

人間的な、あまりに人間的な、躍動感。生命力に溢れたサウンドでのランドセル。

例えていうなら、ルネッサンスに生まれたニーチェみたいなランドセル。

P.M.9:09。「向日葵」

ベースの音は一音たりとも手抜きがない。

P.M.9:13。バレンタインにまつわる話が始まった。

いくつの時もらいました?

いくつの時あげました?

P.M.9:20。懐かしい「Sugarless Boy」

甘いんだか、甘くないんだか、とっても甘酸っぱい曲をプレゼント。

そして、

P.M.9:25。「チョコレートケーキ」

甘いの甘くないのって、甘さいっぱい振りまいて、

P.M.9:33。ラストソング、「宝島」

♪コートでは誰でも一人、一人きりだとテレ朝でHIROMIが歌い始めた頃、僕たちはもう一人じゃなかった。

ピースフルな笑い声に満ちたジロキチ。いつもよりずっと多いはずのひとりひとりの拍手がはっきりききとれるような、

ひとりひとりと握手してるような、そんな奇妙な連帯感。

それがどんなに素敵な夜だったかは、美菜呼が何度も叫んだ言葉が証明している。

「みんな、素敵です!」

 

アンコールの1曲目は

P.M.9:40。「春風」

「岡。お前は男子と一緒に走って来い。」と内野聖陽が上戸彩ちゃんに冷たく言い放っていたころだ。

「恋をしても溺れるな。一気に舞い上がり燃え尽きるような恋は決してするな。できれば、忘れろ。」

更に内野は、長井秀和みたいなイッチャったしゃべり方でそんなことも言っていた。

当たり前だが、美菜呼はそんなことは絶対に言わない。

溺れて、舞い上がって酔っ払って燃え尽きて、酔っ払って、馬鹿騒ぎして、酔っ払って、歌うのが美菜呼の生き方だ。

間違い、ない。

そしてP.M.9:45。「Cry for the day」  

吉沢悠が夜のテニスコートでかわいい後輩・上戸彩を口説きにかかった頃。いい人ぶっちゃって星空なんか眺めやがって。

(そしてその横顔をああああ、なんで見つめるんだ、上戸彩!だまされるな、そいつはほんとは25歳だぞ。)

会場で美菜呼を見つめていたみんなの横顔を思い出せるような、そんなライヴだった。

それで、みんな、笑顔だった。心から楽しんでいる笑顔。

ああ、楽しかった。

ライヴがはねて、打ち上げ。笑顔で美菜呼が楽屋から戻ってくる。笑顔。
午後10時過ぎ、鵜飼教授が里見に「君には山陰大学にいってもらうことにしたよ。」といやらしい笑みを浮かべていた頃、長良川に思いを馳せながら僕らは高円寺を後にした。たどり着く家の近くで 道路工事。年度末は鵜飼だら
けだ。鵜飼も財前もどっかいっちまえ、と呟いて、
あ、いい気分で俺、アメージンググレイスなんぞ歌ってみたりして。
平和な一日。

そうだ。

美菜呼、今度は是非、「ご心中、イカばかりかとお察し申し上げます。」の呪いもお試しあれ。
マジでやばいよ、これ。

<こよよ>






















 

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