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ライブ・レポート

ワンマンライブ 〜忘れ雪の頃に・・・〜

   日時 : 2004/3/6(土)  Play 20:00〜
   場所 : 高円寺JIROKICHI
   出演 : vocal & piano:美菜呼
         bass:平石カツミ acoustic guitar:近内康広 percussion:石川雅康


 

 01.逢いたいよ
 02.恋ト呼ブモノ
 03.空はよく晴れて
 04.川の歌
 05.見えない翼
 06.蛍
 07.ひらひらら
 08.ポスト
 09.ランドセル
 10.Cry for the day
 11.チョコレートケーキ
 12.歩道橋
 13.Dear Friends


 <encore>
 01.春風


 


 

あなたは今大きなケヤキの木の下にいます。木漏れ日を浴び、頬にはそよ風、足元はふかふかの芝生です。あなたはそこでとっておきのワインとチーズを味わいます。至福のひとときです。
やがて、どこからともなくカリスマエステティシャンが現れ、あなたにマッサージを始めました。あまりの気持ちよさにそのまま眠ってしまいそうです。
おや? 今度は目の前にこてこての関西人が現れました。どうやら新ネタを披露してくれるみたいです。
あなたは思います。ああ、生きててよかった、ここに来てよかった・・・。




たとえば、とっておきのワインとチーズ。
美菜呼のボーカルとピアノは相性抜群。
「逢いたいよ」のイントロの第一音から、
別世界への扉が開く。
ただ、味わう。溶ける。



たとえば、大きなケヤキの木。
平石さんのウッドベースが奏でる音。
どっしり、しっかりと厚みがあって、温かくて柔らかい。



「恋ト呼ブモノ」をチャーハンの音と匂いと氷を割る音と一緒に聴き(泣)、

「空はよく晴れて」でギターの近内さんが登場。
たとえば、カリスマエステティシャン。
繊細な指先が奏でるアコースティックギターの音。 耳を澄ませて、音程ではなく弦を爪弾くシャリンという音を聴いているだけで心地よい。
美菜呼のピアノが嬉しそうに弾んで聴こえる。もちろん、声も。

    
     

「ほんとうの言葉」がここにはある。次々と新曲を発表する美菜呼だが、もし、
今日聴けるだろう新曲が、どっかで聞いたふうな 「アナタの瞳に映った私の姿はまるで迷子の仔猫みたいよおおお」 だったら僕はきっとその場で美菜呼ファンをやめる (もちろん「俺達街角錆びたナイフ飛ばすぜハイウェイ誰にも負けねえぜえええっ」 は論外。心配ないか)。

 


「蛍」のイントロと共に青い照明が客席を包む。やるねえ、ジロキチ。 吸い寄せられてジジッと焦げてしまいたくなったあなたの前世は きっと蛾ですが、まああまり気を落とさず。
美菜呼はこの曲を作る前に蛍のビデオを借りてきてイメージを確認したそうな。

そして、新曲。「ひらひらら」。
アーティストがある時期にある傾向の作品群を残したとき、その時期を 「○○の時代」って言ったりしますよね。ピカソの「青の時代」みたいに。
「ひらひらら」は桜の花びらがモチーフ。
「蛍」、「春風」、「川の歌」、そして……「ぽすと」(お約束)。
「ポスト」はともかく、最近の美菜呼の曲は「和の心」というか、 花鳥風月に気持ちを託した歌が多い。さあ、名前をつけてみようのコーナーです。

    


「美菜呼やまとの時代」
「美菜呼万葉の時代」
「美菜呼みやびの時代」
「美菜呼たまゆらの時代」
「美菜呼ウタマロの時代」 (違うか)

   

……うう、難しい。なのでこのネタは次回のレポまで持ち越し (註:「ひらひらら」は前回のライヴで初披露される予定だったのが 最後まで歌詞が決まらない箇所があり今回まで持ち越しとなった)。
それはともかく。「ひらひらら」の美菜呼は、泣くような、 それでいて鈴のような響きと輝きを持った声で歌います。 「思い出の中の君は……美しい」って。みんなも心の中に、 それぞれ自分だけの「君」を思い描いていたことでしょう。


そのままピアノの弾き語りで「ポスト」を歌い、「ランドセル」でパーカッションの石川さんが登場。
たとえば、こてこての関西人。
「石川さん、ご出身はどちらですか?」
「オレ? めちゃめちゃ東京」
切れば赤い血の出るパーカッション。


ギターのカッティングも軽やかに「Cry for the day」を聴かせ、 おなじみの「チョコレートケーキ」へ。 ミラーボールとディスコライトの演出もいつもより豪華。 ジロキチに一足早い春が来て、ベースもオカズを加えてくれた。



  

「歩道橋」に力を貰う。「Dear friends」を聴いて、みんな幸せそうな顔になる。
満場の拍手、そして手拍子。アンコールは「春風」。

夢のかけらをつなぎあわせて・・・君との約束を、守りたい

約束を果たせないまま過ぎ去った季節。ただの思い出にはしたくない。

美菜呼の夢。
約束。


ライヴ後に、遠方から駆けつけた古くからのリスナーと軽く飲んだ。彼女は言う。 初めて「10年前…それから…」を聞いたとき、アンケートに 「この曲を10年後にもまた聴かせてください」って書いたって。


それから10年以上たった今日、美菜呼は、「10年前…それから…」は演らなかった。でも、懐かしい曲としては「空はよく晴れて」を聴かせてくれた。 美菜呼の歌に心を動かされた人がいて、また聴きたいって思って、 遠くからでも駆けつける。美菜呼は日々むーってなってヒゲを伸ばして曲を作って、 そして、みんなの前で歌う。そう、10年後の今日にだって、きっと。
難しいことは分からない。でも、約束は、守られてる気がする。


えっ、約束って、真っ赤なキャデラックをシカゴ・シティで転がす話?  そんなん知らんわ。自分でばんばんしてや。



<次回は久しぶりに「10年前…それから…」が聴きたくなったへのもちん>



 

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