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ライブ・レポート

美菜呼プレゼンツ
『シンガーソングライター達の逆襲!VOL.1』

   日時 : 2004/5/14(金)  Play 19:30〜
   場所 : 高円寺JIROKICHI
   出演 : vocal:シアン acoustic guitar:森 孝人 / vocal & piano:磯 たか子 / vocal:こむろゆい acoustic guitar:細川圭一 harmonica:西村ヒロ / vocal & piano:美菜呼 bass:平石カツミ


 


 01.ひらひらら
 02.川の歌
 03.蛍
 04.恋ト呼ブモノ
 05.逢いたいよ
 06.10年前…それから…

<extra present>
01.YOU'VE GOT A FRIEND
  (by Carole King)

 



「逆襲」である。誰に? さあ。とにかく、逆襲と言うからには、 今までシイタゲラレテいたのに違いない。 美菜呼に声をかけられた100人の虐げられたミュージシャンの実に97%が、引いた。 そして、美菜呼と奇特な3人だけが残り、このイベントは実現した(嘘)。

シアン 磯たか子 こむろゆい 美菜呼


ミュージシャン4人分のお客さんで、開演前から、客席はごった返している。
「どうぞ奥へ、すいません、後ろ失礼します…あのう、こちら相席よろしいですか?  ありがとうございます。じゃあ、どうぞ、こちらへ」
その後も次々に現れるお客さんを会場の奥へと案内し、 どこからともなく椅子を持ってきては勧めているのはプロデューサー美菜呼だ。 はりきってるなあ。っていうか、いいのか? そんなことしてて。
「結構好きなんですよねー」とは本人の弁。

2004/05/14 シアン
まずはシアン。 歌を聴くのは、昨年6月の渋谷の「詩日和」以来だ。
「逆襲……血なまぐさいタイトルですねえ」(笑)
こよよの表現を借りれば、「キュートでほんの少しスローティな声」。 椅子に腰掛け、ギターの伴奏をバックに、幻想的なシアンワールドへといざなう。
「トップバッターなのにレム睡眠を誘うような歌ばっかりですいません(笑)、 みんなそろそろ激しいのが聴きたいって思うでしょう?  でもねえ、次もまったりした曲を歌います」(爆笑)
いいじゃないですか、レム睡眠。そのとき人は夢を見てるんですよね。
独特の雰囲気の『笛』や、『溢れる彼女』などのネーミング、 ちょっとした言葉の選び方にもセンスを感じました。

続いて、磯たか子。アクシデントがあってボイスパーカッション(!) の共演者が来られなくなったとのことで急遽ソロのピアノ弾き語りに。
「今日はね、自分よりもみんなの演奏聴くのが楽しみで来たんですよー」
のコメントに人柄がにじむ。
笑顔と拍手のクレシェンド。客席のみんなの心がほぐれていくのが分かる。 美菜呼の言葉を借りれば、「音楽って、楽しい!」。
「『涙を乾かす風』は私的にはヘイジュード風」
うんうん、わかるわかる。
なんだか捻じ曲がって凝り固まっていた自分が恥ずかしく、 心地よい敗北感に身を委ねて涙は風で乾かして「今までごめんね」って笑いたい、 そしたら『いいんだよ』って言ってくれるかなあって思いました (イミワカンネエ? 磯たか子ファンにはワカルのです)。
2004/05/14 磯たか子
2004/05/14 こむろゆい

三番手は、袖の長く垂れた、天女を思わせる衣装で現れたこむろゆい。
Nothing's gonna change my world. 枠にはまらない、エキゾチックな曲の数々に、 掟破りのネタバラシ。
「美菜呼のメモが見えちゃったんですけどー、 MCで私がメール送った時のことを話すつもりみたいなので私が先に話しますね」 (場内爆笑)
ハープのソロがうなり、美菜呼ライヴでも何度も共演している「けっさん」 こと細川圭一さんのギターもうなる(これは衝撃でした!  アコースティックなのに、すごく力強くて骨太で。 美菜呼ライヴでの繊細なプレイを見慣れているお客さんは皆驚いたはず)。 「舞台は地球」と思わせるスケールの大きなステージでした。

そして、美菜呼。ピアノとウッドベースのデュオ。歌ったのは6曲。 まずは、演奏曲目を見てください。
『ひらひらら』
『川の歌』
『蛍』
『恋ト呼ブモノ』
『逢いたいよ』
『10年前…それから…』

珠玉の歌たち。桜の花びらに、川に、蛍に思いを込め、 『恋ト呼ブモノ』と『逢いたいよ』では好きな人への思いをまっすぐに歌う。 一曲一曲、というより、すべては繋がっていて、 全体でひとつの物語として完成している、そんな感じです。

会場が静かに感動に包まれていく。このライヴで、僕は、 前回のレポで宿題としていた「美菜呼○○の時代」の○○に入る答えを見つけました。
発表します。厳正なる独断と偏見により(謎)、今は「美菜呼芋焼酎の時代」です。
だってMCが芋焼酎の話ばっかりだったんだもん……みなやん、異論はあるめえ。

それはともかく、ライヴの続き。やってくれました。
「最後の曲です。みなさんから、この曲を聴きたいってメールをたくさんいただきました。『10年前…それから…』」
期せずして客席から大きな拍手が起こる。美菜呼の顔が喜びに輝く。 自分が届けたい歌が、みんなの聴きたい歌。胸にこみ上げるものがあったのだろう、 芋焼酎ならぬウイスキーの「ウ」を歌い出す刹那、美菜呼の顔は苦しそうにゆがんだ。 でも、次の瞬間、美菜呼は気持ちよく、そう、本当に気持ちよさそうに 『10年前…それから…』を歌ってくれた。10年前と変わらないメロディー。 心に沁みるこの歌とともに、今日のライヴは忘れられないものになった。

延々3時間以上に渡った長丁場のステージの最後に、 四人のミュージシャンが共演でプレゼントしてくれた曲は『YOU'VE GOT A FRIEND』。 直前のトークで、美菜呼の「仲いいフリとかって大ッキライなんですよねー」 に場内は爆笑。今日のステージは、 ミュージシャン同士が本当のFRIENDだったからこそこの盛り上がりを生んだのだと つくづく思う。お客さん、ミュージシャン、サポートメンバーにジロキチの店の方々。 今、ここにいる全員が幸せそうだ。
たまにはこんな夜があったっていい。
最後に、もう一度美菜呼の言葉を借りよう。
「皆さん、素敵です!」



おまけ。今回の出演者のみなさんに、ライブ後にコメントをいただきました。

シアン
こんな素敵なイベントをくわだてるとは、美菜呼さんはやっぱりすごい人やね。 というかほとんど神やね。最高でした。

磯たか子
すてきな出演者にすてきなお客さん。
とてもステキすぎる夜です。
またやろうネ「逆シュウVOL.2」

こむろゆい
とても楽しかったです!!
みんな、みんな、ありがとう。
ところで、どこにギャクシュ〜なのか私も知りたい!!(笑!)


(文中敬称略)
美菜呼からのコメントを貰うのは忘れた へのもちん>



 

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